2021年3月11日掲載、ジュリエット・ブイ、公衆衛生アドバイザー
皆さんもソーシャルメディアでビデオを見たかもしれません。52歳の中国系アメリカ人女性が、ニューヨーク市で暴行を受けました。84歳のタイ系アメリカ人男性がサンフランシスコで激しく地面に押し倒されたため、その怪我で亡くなりました。ここ数週間で起こったこの2件の事件はCOVID-19のパンデミックが始まった昨年以来、米国におけるアジア系アメリカ人と太平洋諸島出身の人々(AAPI)への暴力が大きく増加した、その一端です。
有名な公民権弁護士のブライアン・スティーブンソン氏は、人種による不平等に取り組むためには、私たちの歴史を直視しなければならないと言っています。医療格差の面では、憎悪、蔑視、人種差別やその他の差別、意識的および無意識の偏見、自覚の無い差別的な言動が、人種的および民族的少数派の人々に不健康な状態を産み出し、治療の成果が満足に得られないような医療格差を拡大させてきたし、現在もなおそれが続いていることを、私たちは認識するべきです。
国が COVID-19 のパンデミックと戦っている間、暴力、嫌がらせ、憎悪によって起こされた不穏な事件の報道などにより、 AAPI コミュニティは身体的な安全と精神衛生を脅かす人種差別や偏見と戦うことを余儀なくされています。
AAPI コミュニティが公衆衛生の危機の際に人種差別を経験したのは、これが初めてではありません。2003年の SARS 流行時には、現在続いているのと同様に、AAPIに対する間違った認識と不当な非難が引き起こした、反アジア的な風潮や行動が増加しました。これらは私たちの国の歴史を通して続いている、人種的および民族的な少数派や他の無視されたグループに対する暴力と虐待のほんの一例です。「受け入れられない」という理由で出てきた行動は本質的に間違っているだけでなく、それらが個人やそのコミュニティの身体的健康と精神的健康にも影響を与える可能性があることを示す証拠もあります。
1月26日、バイデン大統領は米国のアジア系アメリカ人と太平洋諸島出身の人々に対する人種差別、外国人排斥、および排他的言動を糾弾し、それらと闘う覚書 を発表しました。この覚書は、連邦政府がAAPIに対する人種差別、外国人排斥、および排他的言動と闘い、防止することを求めています。この覚書には、保健福祉長官が COVID-19 医療格差タスクフォース と協力して、連邦政府の COVID-19 の対応に呼応して、 AAPI に対して、彼らの文化への理解、言語アクセス、および彼らの文化を尊重することを促進するためのベストプラクティスの発表を求める、という指示が含まれています。1月20日、政府はまた、 連邦政府を通じた人種的平等の推進と、サービスの行き届いていない地域社会への支援に関する大統領令 を発令しました。この大統領令は、歴史的に十分なサービスを受けられず、疎外され、持続的な貧困と不平等という悪い影響を受けてきた有色人種やその他の人々を含む、全ての人の平等を推進するための、包括的な連邦政府のアプローチを求めています。
覚書と大統領令に沿った連邦政府の活動は、 COVID-19 の対応と回復の取り組みに関する差し迫った公平性のニーズに対処するだけでなく、対人的および構造的人種差別と闘い、全ての人種、出身国、および民族の多様性を前向きに受け入れるという、パンデミックを超えて継続する連邦政府の取り組みの基盤となることでしょう。米国保健社会福祉省のマイノリティ・ヘルス・オフィス (OMH) にとって非常に重要な、もう1つの達成目標は、連邦政府がマイノリティ文化への理解の促進と質の高いヘルスケアへのアクセスの拡大に取り組み、健康と福祉に関して人種差別の悪影響を軽減して、医療の公平性を推進することです。 OMH は人種差別を糾弾し、闘うために、連邦政府に連携して活動するように、全米の全ての人々に呼びかけています。それは、一つの国家が私たちの健康のために行うべき正しい選択です。
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